アニマルセラピーをご存じですか?
正式名称は「アニマル・アシステッド・セラピー」。動物介在療法のことを言います。
近年では、日本でもアニマルセラピーが注目され始め、介護施設や病院などでも実施されてきています。
また、不登校やひきこもりなどの悩みを抱えている子供に対し、動物介在療法(アニマルセラピー)を実施している自治体も出てきました。
今回は動物と触れ合うことで老若男女問わず得られる癒し効果についてまとめていきたいと思います。
動物と触れ合うことにこんなメリットが
笑顔が増える
動物と触れ合っているときは、気が付くと微笑んだ表情になっています。
口角があがり、ニコニコとした顔は、セロトニンの分泌が増えるという報告があります。
動物と触れ合っている時間は笑顔になることが多く、セロトニン(幸せホルモン)の分泌量が増えることで”楽しい”と感じたり”幸せ”と感じる人が多いのです。
自己肯定感があがる
動物のぬくもりを感じることで、不安が軽減し安心感を与えてくれます。
また、動物のお世話をすることで、”自分が必要とされている”、”自分にも役割がある”と感じることができ、自己肯定感があがるのです。
これは老若男女とわず実感できる効果です。
友達関係がうまくいかず悩んでいる学生、新しい仕事に慣れず苦しんでいる社会人、人とのかかわりが減って寂しさを感じている高齢者。
自分を必要としてくれる存在に心を救われる人は、少なくありません。
思いやりの心が育つ
これは特に幼い子供に効果が大きく出ると思います。
言葉を話せない動物と仲良くなるために、何をしてほしいのかを考えるようになります。
観察して、考えて、行動に移す。
動物に対してだけでなく、周りの人に対しても同じ行動が出来るようになるので、思いやりの心が育ちます。
血圧が下がる
動物をなでると血圧が下がるという報告があります。
人間はストレスを感じることでアドレナリン等のホルモンを出して血圧をあげてしまいます。
動物とのふれあいで、幸せホルモンを増やしメンタルを安定させることで血圧も安定しやすくなってきます。
精神面の健康は体の健康と紐づいています。精神を安定させることで体の不調も少なからず改善させることでしょう。
運動の機会が増える
犬を飼っている方はもちろんのこと、ほかの動物とのふれあいでも運動の機会は増えます。
お散歩に行けばウォーキングになりますし、室内で遊ぶにしてもボールを投げたり、猫じゃらしを持って歩き回るなど、普段はしない動きをする機会が増えます。
軽い運動はストレス軽減効果もありますので、まさに一石二鳥。
動物と楽しく過ごすことで、気持ちも軽くなります。
自分に合った動物を選ぶ
人にも動物にもそれぞれ個性というものがあります。
アニマルセラピーで実際に活躍している動物は圧倒的に犬が多いですが、ウサギやハムスター、ねこなどの他の動物とのふれあいでも癒し効果はあります。
疲れ切っているときに、とても元気な動物とのふれあいでは少し疲れてしまうかもしれません。
大人しい子と触れ合いたい。元気な子と遊びたい。
自分の心の状態と波長が合いそうな動物を選んで触れ合うことも大事です。
きっと動物もあなたの心の状態を理解して寄り添ってくれることでしょう。
まとめ
今回は動物が持つ癒し効果についてまとめてきました。
動物のもつ癒し効果はご紹介しきれないほどあり、世界中でたくさんの研究がされています。
生きていると、辛く悲しいことを乗り越えなくてはならない時期があります。
そんな時、そっと寄り添ってぬくもりをくれる動物の存在は、きっと生きる力になってくれると思います。
ペットを飼うだけでなく、動物園のふれあいコーナーに足を運んでみたり、ドッグカフェや猫カフェなどを活用するのも良いですね。
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